今日はシンガポールのちょうど真ん中あたりに位置するブキメラ・ビュー・マーケット&フードセンターの絶品ナシレマをピックアップ!
「ブキメラ」とは、マレー語で「赤い丘」という意味で、この丘陵地帯が赤色の土砂で形成されていることからその名がつきました。MRTの駅からはちょっと離れていて、最寄り駅となるチョンバル駅(緑のEast West線)から歩くと10分ほど。決して便利とは言えない立地にもかかわらず、思わず立ち寄りたくなる名店揃いのホーカーセンターとして知られているため、いつ訪れても、たくさんの人が長蛇の列を成しています。
多くの名店がひしめくこのホーカーセンターで今日ピックアップするのは、ナシレマが有名なストール番号#01-24、その名も「ブキメラビュー・ナシレマ」。
アジアの名物料理「ナシレマ」とは、こちらもマレー語の言葉。由来はいたってシンプルで、「ナシ(Nasi)」は「ご飯」、「レマ(Lemak)」は「クリーミー」「油っぽい」を意味します。つまり直訳すると「クリーミーご飯」。ココナッツミルクとパンダンの葉で炊かれたご飯はその名の通りクリーミーで、芳醇な香りが特徴です。
一般的なナシレマといえば、ご飯とともに、目玉焼きまたは温泉卵、スライスされたきゅうり、アンチョビ、ピーナッツがおかずとして添えられていて、いわばマレーシア風「定食」的な存在。そして、味の決め手は添えられた「サンバル」と呼ばれるスパイシーなたれで、おかずやご飯にこのサンバルソースを付けながら食べるのがマレーシア流です。
取材に訪れた当日(2021年9月)は、2人までであればその場で食事をすることもできる状況でしたが、今回はダバオ(「テイクアウト」を意味する中国語でシンガポールでは万人が使う言葉)を選択。
水曜日12:00ちょうどに到着すると、驚くほど大量のデリバリーオーダーを準備しているところでした。私は手羽先・目玉焼き・揚げたアンチョビが入ったナシレマ「チキンウィングセット」を注文。続々とやってくるデリバリー配送員の列で、かなりの時間待ったように感じました。
ちなみにセットメニューは他にも充実していて、たとえばオタ(マレーシアのピリ辛焼きかまぼこ)とランチョンミートのセット、フィッシュカツレツのセット、チキンカツレツのセットなどなど。価格は、追加オプションによって異なりますが、10$未満のものがほとんどで、とてもお財布に優しい価格設定です。
さてようやく持ち帰って開けてみると、ダバオ(持ち帰り)にもかかわらず、まだまだホカホカ。20分ほどの帰り道でしたが、パッケージがちゃんとしているおかげで、美味しい暖かさが保たれていました。
ご飯の香りも最高!量もたっぷりで大満足でした。ご飯の量が物足りない…、というのはナシレマ店ではありがちな話。その点、このお店のボリューム感はとっても満足度が高いといえるでしょう。(持ち帰りとダインインで同じ量かどうかはちょっと確認が必要ですが…)
続いて口にしたアンチョビは、サクサクしていてこちらも美味!個人的には、目玉焼きはまずまずといったところで、サンバルソースは私にはちょっと辛すぎました。
最後にメインの手羽先。テイクアウトの揚げ物はどうしても冷たく乾燥してしまってダインインに比べると味が落ちますが、こちらも良いパッケージのおかげで、比較的美味しさは保たれていました。
1. テイクアウトの場合、サンバルは別にしてもらった方がベター。混ざり合うとちょっと辛すぎる印象
2. テイクアウト用容器を持参すればお財布にも地球にも優しく食べられる(テイクアウト容器は別途料金になります)
3. ピーク時間は避けるべし
East West Line(緑の線)のチョンバル駅(Tiong Bahru Stn)、もしくはレッドヒル駅(Redhill Stn)から歩いて10〜15分
• ストール:#01-24
• 郵便番号: 151115
• 最寄駅(MRT): Tiong Bahru MRT Station / Redhill MRT Station
• 営業時間: 07:00 – 21:00 (SGT)
• 価格:$5.50-$10 (SGD)