マレーシアとシンガポールには食文化で共通する部分が多数ありますが、大きな違いも同時にあるということをご存知ですか?また、まったく同じように見える料理でも、実は両者にはれっきとした違いがあるのです。たとえば、シンガポールのグルメ通であれば、目の前の料理はマレーシアで修行を積んだシェフが作ったものなのか、シンガポールで修行を積んだシェフが作ったものなのかは、すぐにわかります。
マレーシア・フードは食べてみたいけれど、食べられる場所がどこにあるのか分からない…、という人も多いと思いますが、実はリゾートワールド・セントーサに、昔ながらのマレーシアの味が楽しめる場所があります。それがマレーシアン・フードストリートです!
マレーシア・フード・ストリートは2012年1月にオープンした、リゾート・ワールド・セントーサが運営するホーカーです。「マレーシアのストリートフード文化をシンガポールでも」という野望のもと、マレーシアン・ホーカーの名店が招聘され、実現しました。もっとも、以前から入っていたテナントのほとんど、たとえばハウン・キー・クレイポット・ライスなどは、それまでも求めに応じて特製マレーシアン料理の提供はしていました。
516座席を揃えるエアコン完備のこのホーカーは、セントーサ島に訪れるひとたちのランチ・ディナーで立ち寄る場所としては完璧な場所といえるでしょう。中でも「マラッカズ・チキンライスボール」(Malacca’s Chicken Rice Ball/#01-10)で売られているチキンライスボールと「クラン・バクテー」(Klang Bak Kut The/#01-17)のホッケン・バクテーは、シンガポールのそこかしこで見かけるチキンライスやバクテーとは似て非なるものなので、ぜひ食べて欲しい一品です。
ベジタリアン・ハラルの方など、食事制限がある方もご安心を。ベジタリアン食はほとんどのストールで注文可能、ハラル食のストールも2店舗あります。また、昔ながらのお菓子のパッケージなどセントーサお土産にぴったりの品々が揃う「ファン・ウォン・コンフェクショナリー」(Fung Wong Confectionery/#01-18)もストールとして軒を並べており、さまざまなニーズに応えることができる至れり尽くせりのホーカーといえるでしょう。
観光施設が集まるセントーサ島にあるため、マレーシアン・フードストリートは、海外からの観光客をメインターゲットに設計されています。マレーシア料理に詳しくない人でも安心して楽しめるように店舗についての情報やオススメ料理の説明・歴史が丁寧に掲出されているのはそのためです。マレーシアのストリートフードシーンに興味はあるけれどまったく事前知識がない…というような方の第一歩としてはぴったりのホーカーになるでしょう。
もうひとつ、過去のマレーシアのストリート文化を再現したこだわりの内装も、このホーカーの大きな特徴です。食事だけでない写真映えするスポットがちゃんと用意されているのも観光地ならではですね。